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米沢織の袴地 毘龍平で仕立てたブルゾン

 

— 伝統と現代が響き合う一着

山形・米沢で丁寧に織られた袴地(はかまじ)を用いて仕立てたブルゾン。

光の角度で表情を変えるシルクの微光沢と、気品ある縦縞が印象的です。

表地だけでなく、内側の八掛(裏地)にも米沢織の袴地を贅沢に使用。

外から見えない部分にも職人の手仕事と美意識が息づいています。

縞模様に込められた意味

米沢の袴地に見られる縞模様は、単なる装飾ではなく、

秩序や調和、心の統一を象徴する文様として受け継がれてきました。

太い縞と細い縞が規則的に並ぶことで、

「流れるような品格」と「静かな力強さ」を表現しています。

まっすぐな縦のラインは、着る人の姿勢まで凛と整えてくれます。

米沢織と上杉鷹山の精神

米沢織の原点は、上杉鷹山(うえすぎ ようざん)公が

「民は国の基、衣食足りてこそ心が豊かになる」と説き、

自立のために養蚕と機織を奨励したことにあります。

やがて米沢の女性たちは、

自らの手で糸を染め、布を織り、暮らしを支えました。

このブルゾンは、そんな**“生きるための織物”**に再び光をあて、

現代の装いに再生させた一着です。

仕立ての特徴

  • シルク100% 袴地(表・裏ともに米沢織)
  • シャツカラー × フロントジップ仕様で上品に。
  • 裾のみ横地使いにしてリズムを生み、全体に動きを。
  • 両玉縁ポケットがシンプルな中にも存在感を添えます。
  • 内側の八掛にも袴地を使用し、袖を通す瞬間まで贅沢な仕上がり。

表も裏も米沢の織物。見えない部分まで丁寧に仕立てました。

スタイルとシルエット

直線的でシャープな印象の中に、

どこか柔らかさを感じさせるシルエット。

体を包み込みながらも重さを感じさせず、

大人の品格に寄り添う形です。

軽く羽織れば、シンプルな装いも一気に格上げ。

季節を問わず長く楽しめるデザインです。

作品データ

  • 作品名:米沢織 袴地の縞ブルゾン(毘龍平デザイン)
  • 素材:シルク(米沢織 袴地・八掛)
  • 仕様:シャツカラー/前ジップ/両玉縁ポケット/裾横地使い
  • 由来:上杉鷹山が奨励した織物文化に基づく地域の伝統素材
  • 使用反物:蔵で大切に保管されていた袴地(米沢産)