
伝統と現代の間に息づく上品な装い
格式高い黒留袖を、上品で軽やかな二部式ドレスに仕立てました。
着物としての重厚感をそのままに、日常にも寄り添える柔らかさを加えた一着です。
裾には、手描き友禅のように美しい金彩と、松や扇をモチーフにした絵柄。
角度によって光を受け、まるで景色が揺らめくように表情を変えます。
上身頃は、しなやかな黒の無地生地で構成し、袖は広がりを持たせたフレアスリーブ。
帯を思わせるウエストリボンが全体を引き締め、和の優雅さをモダンに引き立てます。
二部式の魅力
このドレスは、上下が分かれた「二部式タイプ」。
一体型のドレスよりも動きやすく、着付けも簡単。
上だけ、下だけの単品使いもできるため、
シーンに合わせてフォーマルにも日常にも着回せます。
黒留袖ならではの落ち着きと、華やかさを両立させたデザイン。
特別な式典やディナー、観劇などにもふさわしい一着です。
黒留袖が持つ意味
黒留袖はもともと、既婚女性の第一礼装として使われてきた格式高い着物。
裾のみに絵柄を配するデザインは、“足元に華を添える”控えめな美を表しています。
今回のリメイクでは、その「裾模様」をそのまま生かし、
立ち姿の美しさが最も際立つ膝下丈のスカートラインに仕上げました。
作品データ
- 作品名:黒留袖リメイク 二部式ドレス
- 素材:正絹(黒留袖)
- 仕様:トップス/フレアスリーブ、Vネック、ウエストリボン
スカート/裾柄入り、後ろファスナー開き
- 特徴:フォーマルにも対応できるモダンな和のデザイン
- 着用シーン:結婚式、式典、食事会、海外でのパーティーなど
撮影シーンについて
歴史ある建物の中、静かな光が差し込む午後。
モデルが椅子に腰かけた姿は、まるで絵画のよう。
和の伝統が洋の空間に溶け込み、時を越えて輝く瞬間を感じます。